「ハムスターを飼いたい!」と言い始めたのは小学校2年生になる娘でした。
しかし「子供がペットを欲しいと言うので飼ってみたものの、結局お世話するのは親の役目になってしまった」というのはありがちな話ですよね。
私は、言い出した本人が世話をしないなんて無責任な事にならないよう、ハムスターを飼育する前に、本当に娘が毎日お世話をできるかどうか確認したいと思い、娘と一緒に飼育本を読んでみることにしました。
その時に見つけたのが「小学生でも安心!はじめてのハムスター 正しい飼い方・育て方」という飼育本です。
他にも飼育本はありましたが、大人向けに書かれているものが多い中で、小学生にも読みやすいという点に惹かれ購入しました。
本書を読んでみると、私自身もハムスターに対して無知だったことを認識しましたし、準備する飼育用品や接し方などについても知れ、大人の私もとても勉強になりました!
これからハムスターを飼育するご家庭はもちろん、飼育本を読むことで「飼えるかどうか」を判断できるので、飼育するか迷っているご家庭にもおすすめの1冊です。
そんな私達親子のオススメの飼育本「小学生でも安心!はじめてのハムスター 正しい飼い方・育て方」を小学校低学年の娘と読んだママ目線で紹介します!
目次
小学生の子供に向けた内容になっている
タイトル「小学生でも安心!」の通り小学生でもすらすらと読んで理解できるよう工夫されています。読んでみて感じた、小学生にとって分かりやすいポイントや子供向けの飼育本というポイントをまとめてみました。
- 全ての漢字にふりがながふってある
- 写真やイラストを多く使いイメージしやすい
- 全ページがカラーで飽きることなく最後まで読める
- 子供がやってしまいがちなNGな触り方が書かれている
- 子供が知らずに与えてしまう可能性のある危険な食べ物を紹介している
- ハムスターの最期を看取ることについても書かれている
以上のポイントを詳しく説明していきますね。
子供が読みやすい工夫がいっぱい!

右:写真やイラストが入って小学生にも分かりやすいです。
まずは子供が読みやすいポイントについて紹介していきますね。
全ての漢字にはふりがながふってあるので、習っていない漢字が出てきたとしても心配はいりません。
写真とイラストは全ページにあり、文章だけで終わるページは1ページもありません。そのため、子供がイメージしやすいですし、イラストも子供の目を引く可愛らしい挿絵となっています。
さらに、最初から最後まで全128ページがカラーなので、子供が飽きることなく読み続けられることも良い点でした。
うちでは、パラパラめくって自ら読む娘の姿を見受けましたよ。娘自身も一回のみならず、分からないことがあると読み返しています。

どのように触れば良いかを具体的に記載

本の読みやすさという事に加え、ハムスターとの接し方についても子供向けに書かれていますよ。
子供がやってしまいがちなNGな触り方を、イラストで分かりやすく説明しています。さらに、どう接してあげればよいのか正しい方法も記されているので、これはNG・これはOKと子供が理解できる点も良いですね。
うちの場合、私がうっかり上から手を出してしまうと、娘から「怖がるでしょーーー!」と母親の私が怒られてしまいます(^^;;;
ハムスターにとって危険な食べ物を覚えられる

子供がやってしまいがちなNG行動としてもう1つ、ハムスターに与えてはならない食べ物があるという事を詳しく紹介しています。
大人はもちろん与えることはないと思いますが、人間のお菓子はNGと書かれている点は子供向けに作られた本ならではだと感じました。
与えてはならない野菜やくだものも紹介されているので、私も参考になりましたね。サラダ用によく買ってくるアボカドや、うちの娘の好物の柿なども中毒を起こす危険な食べ物だそうで、紹介がなければ与えてしまったと思うとゾッとしました…。
ハムスターの最期を看取ることについても書かれている

「かわいい!」と大切に飼っても、いつかはハムスターとお別れする日が来ることを娘に分かってもらいたいと思っていました。そのため、最期を看取ることについて書かれていることは有り難かったです。
娘はペットを飼うことが初めてなので、ペットとのお別れがどれだけ悲しい事か想像はできないとは思いますが、最後はハムスターと別れる日が来るということを頭の片隅に置いておくことは出来たのではないかと思います。
子供だけでなく、大人が読んでも勉強になります
ここまでは子供に向けた良い点でしたが、本書は子供だけでなく大人もハムスターについて勉強できる良い飼育本なのです。
具体的にどんな事が為になったかを紹介していきますね。
- 飼育用品を選ぶ際の参考になる
- お迎え後、ハムスターとの接し方が分かりやすい
- ハムスター目線で飼育法を紹介している
- ケガや病気について写真付きで詳しく説明されている
それでは早速、具体的に説明していきましょう。
ハムスターの習性を理解し飼育用品を揃える事ができます
本書には、ハムスターを迎え入れる前にどのような飼育用品の準備が必要か詳しく記されています。うちはこの本を参考に飼育用品を揃えました。
「お迎えする前に準備した飼育用品について」は、下記の記事で詳しく説明しています。
特にケージについては、本書を参考に納得のいくケージを購入できました。
ケージはハムスターの住み家となるため、ケージの種類毎でメリット・デメリットを考え選びたいアイテムです。
以下の記事では「ハムスターのケージ選びについて」と「我が家が選んだケージについて」を詳しく書いています。
ハムスターとの接し方が参考になりました

お迎え前の準備のことはもちろん、お迎えした後はどのように接していけば良いか本書の説明がとても参考になりました。
ハムスターは警戒心が強く神経質な動物です。
そのため、新しい環境に慣れるには時間がかかるため、ハムスターとの距離を少しずつ縮める方法を、お迎えしたその日から1週間の接し方について書かれています。
初日から3日までは餌を取り替えるなど基本的なお世話のみでそっとしておき、4日〜6日目は手で餌を与えてみることにトライ、1週間を過ぎたら人間の手のひらに登って餌を食べるか試してみようと書かれています。
しかし、生き物には個体差があるのは当たり前ですよね。うちのジャンガリアンハムスターのサクラは、手に乗ってくるようになるまで約1ヶ月も掛かりました。
しかし「食べにこなくても、あせらないで!」と本書の中にアドバイスがあったため、手に乗ってこなくても手渡しで餌をあげてみるなどして、気長に慣れるのを待つことができました。
もしこの本のアドバイスがなかったら、最初から「触りたい!」と言う子供の気持ちを優先して人間に慣れないうちから触らせてしまい、サクラに怖い思いをさせてしまったのではないかと思います。
今では「あの頃の緊張はどこへやら?!」と思うほど、私達が近寄ってもリラックスしています。

飼育方法がハムスター目線で書かれていて良い
ハムスターとの距離を縮める方法の説明でも感じましたが、本書で紹介されている飼育方法は飼い主の自己満足に終わる内容ではなく、ハムスターの事を考えて作られているという事が伝わってくる本です。

中でも、習性に基づきハムスターが快適に暮らせる環境を作ってあげる飼育方法が書かれている点が良いと感じました。
例えば、ハムスターは土に穴を掘って巣を作る習性があるのだそうですが、潜れるくらい(約10cm)床材を敷き詰めてあげるとストレスを感じにくくなるのだそうです。
このアドバイスをもとに、うちではたっぷりと床材を敷き詰めてサクラが居心地の良い空間を作っています。
このように、ハムスターの習性に合わせ、どのような住み家を作ってあげれば居心地が良くなるのかを知れるヒントが多く記載されています。
ケガや病気の事例も写真付きで分かりやすい

ハムスターの居心地の良い環境を作れたとしても、ケガや病気にかかってしまう可能性は避けられない事もあります。
本書には、ハムスターがかかりやすい病気やケガのことも写真やイラスト付きで書かれています。
中には目をそむけたくなる可哀想な写真もありますが、何が危険でどんな事が悪いのかをきちんと説明しており、その写真があることで説得力があります。そして何より、我が家のハムスターを同じ目に合わせてはいけないと心底感じました。
そして、人間の独りよがりではなく、ハムスターの安全と安心を第一に考え住み家を作ってあげたいと考えるようになるキッカケでもありました。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
今回紹介した「小学生でも安心!はじめてのハムスター 正しい飼い方・育て方」は子供向けに書かれている為分かりやすく、大人もハムスターについて勉強できる良い飼育本でした。
ハムスターにも個性があるので、飼育本の通りにいかない場合もあります。しかし、基本的な正しい飼育法を知っていることでハムスターを安心そして安全に飼育できるのです。
みなさんも是非、ハムスターを飼育する際はお子さんと一緒に飼育本を読んでハムスターについて勉強してみてくださいね!
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