ハムスター飼育初心者におすすめのケージ「ルーミィ(Roomy)」を紹介します

ケージ選びとおすすめケージのルーミィについて徹底解説!

ハムスターを飼育する際に、まず思い浮かぶ飼育用品はケージではないでしょうか。ケージを決めることで巣箱・回し車・トイレなど、他の飼育用品も決めやすくなります。

しかし一言にケージといっても、種類は様々。うちはどのようなケージを選ぶべきか分からなかったので、飼育本を購入し参考にしました。飼育本を読み勉強した事はハムスターが安心かつ安全に生活できること!を最優先に考える事が大切ということです。

今回はケージ選びのポイントやケージ毎のメリット・デメリットについて紹介します。
さらに、うちが選んだケージ「ルーミィ」についても紹介するので、ケージ選びの参考になると嬉しいです。

ハムスターの習性を理解してケージ選びをしよう

まずは、ハムスターの習性を理解してからケージ選びをしましょう!

野生のハムスターは餌を探しに毎日長い距離を走ります。さらに小動物であるハムスターは、巣から一歩出ると天敵となる動物が多いため、素早く動いて逃げる習性が備わっているのです。

ですので、ハムスターのケージ選びにはこの走る」という習性を満たしてあげられる広さが必要です。

回し車で走ること自体はできるものの、狭い部屋で過ごすと窮屈に感じるのは人間もハムスターも同じですので、ハムスターの大きさに合わせて、ゆとりのある広さのケージを選びましょう。

ハムスターにとって必要だと言われる広さは、体の大きなゴールデンハムスターなら幅60cm×奥行45cm×高さ30cm、体の小さなドワーフハムスターなら幅45cm×奥行30cm×高さ25cmと言われています。

私がケージ選びをした際に、「この狭さで飼われるハムスターは可哀想」と感じたくらいに小さなケージも販売されていたので、ハムスターは走る動物という事を良く考えてケージを購入してあげてください。

そして、ハムスターの習性でもう1つ忘れてはならないのが、夜行性だということです。

我が家の可愛いジャンガリアンハムスター「サクラ」も、夜は回し車も利用しながらひたすら走ります。その姿を見ていると、幼いときから人間に飼われたハムスターなのに、動物の習性は変わらないものなのだなと感じますね。

このように、夜は活発に行動するため、回し車の音の大きさにも気をつけたいところです。

ハムスターと人間がお互いに気持ちよく生活するには、ハムスターの大きさに対して余裕のある広さと、回し車の静かさという2つのポイントを満たすケージが必要だということですね。

ケージは大きく分けると3タイプあります

ハムスターの習性が分かったところで、ケージ選びを始めましょう!ケージは大きく分けると、金網・水槽・プラスチックと3種類あります。

ハムスターの飼育に適した温度環境は、気温が20〜26℃湿度が40〜60%です。人の体感温度とほぼ変わらないので、私達が暑いと感じているときはハムスターも暑く、私達が寒いと感じているときはハムスターも寒いのです。この点を踏まえながら、それぞれのケージのメリット・デメリットを見ていきましょう。ご自宅に実際ケージを置くスペースのことなどを考えながら選んでくださいね!

暑い夏の通気性はバツグン金網タイプ

金網タイプは通気性が良いので暑い夏はもちろん、窓を開けると気持ちがいい季節も、そのままダイレクトに涼しさを感じられる事が良い点ですね。

しかし金網タイプはデメリットが多い事も特徴です。飼い主目線だと、床材が散らばってしまい部屋が汚れやすいこと。ハムスター目線だと、通気性が良い分、冬場は寒い。さらに最も気をつけたい安全面では、金網をかじり歯が変形する・金網を登り落下しケガをするというトラブルが多いようです。

私達親子がハムスターの飼育について勉強するために購入した「小学生でも安心!はじめてのハムスター(正しい飼い方・育て方)」という飼育本には、実例で金網をかじり歯が曲ってしまったハムスターの写真が紹介されていました。

出典:小学生でも安心! はじめてのハムスター 正しい飼い方・育て方

冬暖かく安定感がある水槽タイプ

金網タイプと正反対な特徴を持っているのが水槽タイプです。水槽は夏場、通気性が悪いため湿気がこもりやすくハムスターにとっては暑い、さらにカビが繁殖しやすい環境になってしまうという点がデメリットです。その反面、冬場は暖か過ごす事ができます。加えて、水槽は高さがある商品が多いため脱走の心配も少ないという点がメリットですね。

我が家では私が高校生だった頃にも、妹がハムスターを飼っていました。その時ケージとして使っていたのは金魚用に販売していた水槽です。重たいので運ぶのには苦労しますが、頑丈で定感はあります。
その頑丈という点が吉に出たエピソードがありました。当時、うちでは猫も飼っており、何かの拍子に猫がハムスターのいる部屋に入ってしまったハプニングがありました。しかしハムスターは頑丈な水槽に守られ、猫がハムスターに手を出す事ができなかったという出来事がありました。

こんなエピソードは無いに越したことはありませんが、もしハムスターに害を与えそうな動物を飼育されているご家庭にとっては、頑丈さですと3タイプの中で水槽が一番良いかと思います。

初心者におすすめはプラスチックタイプ

通気性の面で良い金網タイプ、暖かさと安定感の面で良い水槽タイプを紹介してきましたが、ハムスターの飼育初心者にオススメしたいのはプラスチックタイプです。そのケージに合った飼育用品が数点付属されているものも多いので、ケージ以外の飼育用品を選ぶ際に悩まずに済むという点が良いですね。

ハムスターを複数飼育されているというペットショップの店員さんからオススメされたケージは、前面・側面・背面にガラス素材を採用し、その他の部分はプラスチックでできているグラスハーモニー450というケージです。
おすすめする理由は、ハムスターが落下してしまう高い段差はなく金網部分もないため、ハムスターにとって危険が無いケージという点でした。

飼い主目線では、回し車と給水ボトルが付属されている点と、2段まで積み重ねが可能ということで、ハムスター1匹に対して1つのケージを使用している彼女にとっては重宝しているそうです。さらに、全面がクリアなのでハムスターの様子を見やすいという点でオススメされました。

しかし、オススメされたにもかかわらず、うちではこのグラスハーモニー450を選びませんでした。
その理由は、天面に扉が付いていなかったことです。
正面の扉からハムスター目線でお世話できる点は良いのですが、以前に水槽でハムスターを飼育していた経験があって上からのお世話に慣れていたという事もあり、天面に扉がないケージでお世話がしやすいかどうかが疑問だったため、うちはこのケージを選びませんでした。

出典:グラスハーモニー450 ジェックス

ハムスターの習性を考えていない危険なケージが販売されています

左:RFS(アールエフエス) 二階建て ハムスター ケージ 多機能 ロフト 給水ボトル 静音 まわし車 小動物 (ブルー)
右:アイリスオーヤマ ハムスターケージ 3階 クリアピンク HSCG-412C

ペットショップの店員さんのおすすめポイントで段差がないという点を挙げてくれましたが、ハムスターのケージの中には2階建・3階建と高さのあるケージが販売されています。

私も実際、ハムスターについて無知だった時に「ハムスターが楽しめそう」や「見た目が可愛らしいケージ」と気になりました。しかし、ハムスターの習性について勉強し分かったことは、野生のハムスターは土に穴を掘って巣を作り、地下で生活する動物だということです。

出典:小学生でも安心! はじめてのハムスター 正しい飼い方・育て方

そのため、潜るという習性は満たしてあげる必要がありますが、高さはハムスターにとって必要ない要素な上、落下してケガをしてしまう恐れがある為おすすめできません

ここでまた、私達が購入した飼育本に掲載されていた実例を紹介したいのですが、3階建のケージから転落してしまい下半身不随になってしまったハムスターの可哀想な写真が掲載されていました。

出典:小学生でも安心! はじめてのハムスター 正しい飼い方・育て方

可愛いハムスターを辛い目に合わせないためにも、ハムスターの習性を心得てケージ選びをしてあげてください。

ルーミィはハムスター飼育初心者におすすめのケージ

そんな各ケージタイプのメリット・デメリットを考えた上で、娘と私が選んだケージはルーミィ(Roomy)です。

ルーミィを選んだ決め手となったポイントは4つありました。

  • ケージの扉が天面と正面に2箇所あること
  • ケージサイズが合格
  • ケージパーツを細かく分解できるので、隅々まで清潔に保てそう
  • 付属品は使えるものが多そう

それでは、購入前に期待していた4つのポイントが実際に使用してみてどうだったのかを見ていきましょう。

ケージの扉が2箇所あるとお世話に便利!

扉が2箇所ある事については、予想していた通りとても良かったです。臨機応変に時と場合で2つの扉を使い分けています。
正面の扉の良い点は、上から手を出すとハムスターは天敵に襲われている感覚になり恐怖を感じるようですが、正面に扉が付いていることでハムスター目線でお世話ができ、怖がらせる心配がありません。

天面の扉は、サクラが寝ているうちに、汚れた一部の床材を取り除きたい時や餌皿を取り替えたい時などに、サクラを起こすことなく取り出せる点が良いですね。
さらに、天面の扉は金網タイプですが、金網部分はサクラが届く高さではないので、かじる・よじ登るなどデメリットはない上、通気性が良い金網タイプのメリットを取り入れられるこの扉をとても気に入っています。

2箇所の扉には合計3つロックが付いており、しっかりロックができるようになっているので脱走する心配もありません。

ケージのサイズはジャンガリアンハムスターに丁度いい

ケージサイズは、幅47cm×奥行32cm×高さ27.5cmと小さなジャンガリアンハムスターには合格です。
体の大きなゴールデンハムスターには、一回り大きなルーミィ60という商品があります。付属品は付いてないようですが、お世話に重宝する扉は小さいサイズのルーミィと同じく2箇所ありますし、サイズは幅62cm×奥行45cm×高さ31.5cmなので、ゴールデンハムスターに適した大きさですね!

ケージパーツを分解しやすく隅々まで洗えて清潔

写真では回し車のサイレントホイールも洗ってしまっていますが、サイレントホイールを水洗いするのはNGです!!詳しくは下記の「サイレントホイールは水洗い厳禁!」をご覧ください。

扉とサイズは、購入前の期待通りといった印象ですが、パーツが分解しやすく隅々まで洗えるという点の良さに関しては期待を更に上回っていました!

というのも、うちではサクラがトイレを覚えてくれなかったため、3週間に1度のペースでケージの中を全て分解し台所用洗剤で洗っています。パーツが細かく分かれている事で洗う事が手間だと思う方もいるかと思いますが、隅々まで清潔にでき、トイレを覚えないなどでケージ内を頻繁に汚してしまうハムスターの飼い主にとっては有り難い点になる事間違いなしです。

ルーミィの付属品について徹底解説!

ケージ自体の良い点をここまでお話ししてきましたが、お次は付属品についてです。ハムスターの飼育に必要となる4つの付属品が付いています。

  • サイレントホイール直径15cm(取り付けジョイント付き)
  • 専用樹脂ステージ(下にできる隠れ家スペースが巣箱代わりになる)
  • 給水ボトル
  • 透明食器(餌皿)

回し車の中では人気のサイレントホイール

ハムスターの回し車の中でも人気があるサイレントホイール(15cm)が付属されている事は高得点でした。私の妹もゴールデンハムスターを飼育しており、サイレントホイール21を使用しています。回り方はスムーズで音もさほど気になりません。さらにハムスターの安全面でも足を踏み外してしまうなどの危険がない事を知っていたため、このサイレントホイールが付属されている事はポイントが高かったです。

ただ、ハムスターが回し車を使用するのは主に夜間です。実際に飼育してみると、サイレントホイールといえども、人間が寝静まった後は回し車の音が気になりました。寝室にケージを置くと人間が寝不足になってしまう可能性もあるかもしれないです ^^;

専用樹脂ステージの下にできる隠れ家スペースは巣箱代わりにも

サイレントホイールと同じく、付属品として良かった部分は、商品の説明では専用樹脂ステージと名付けられている仕切りです。このステージの下に隠れ家になるスペースができ、うちではこの部分を巣箱として使用しています。

もともと、ルーミィを見た時に、この隠れ家スペースと呼ばれる部分が巣箱になれば、巣箱を購入する必要が無いし、ケージ内をより広く使えると考えました。そのため巣箱を買う前に、まずはサクラがこの隠れ家スペースを巣箱として利用するかどうか様子を見てみました。
そして、サクラをお迎えしたその日に、娘と私の期待通り隠れ家スペースを就寝場所とし、居心地の良い空間を作り始めたのです!

隠れ家スペースを作ることで1つ気がかりな点あり

隠れ家スペースは巣箱代わりになりとても良い空間なのですが、隠れ家スペースの上がステージになっていることにより、その部分に高さが生まれるのです。うちではこの高さ対策として、床材をたっぷり(約10cm)敷く事で、その部分に高さをなくし落下を防ごうと決め、最終的にこのケージを購入しています。

付属の給水ボトルは「ルックルックボトル」

問題なく使用できているもう1つの飼育用品は給水ボトルです。この給水ボトルは「ルックルックボトル」という名称で単体商品としても売られているものです。もし給水ボトルに不具合があっても給水ボトルだけを買い換える事が可能な点は良いですね。購入から5ヶ月間、毎日水の取り替えはしていますが今のところ何の不具合もありません

左:通常の給水ボトルの状態。飲み口が床材に埋まる
右:飲み口を給水ボトルの奥に差し込むことで高さを調節する

1つ言うとすると、10cm程床材を敷くと、飲み口の先が床材の中に埋まってしまいます。ですので、うちでは少し飲み口の先を給水ボトルの中側に入れ調整し使用しています。

左:給水ボトルをケージ側の溝に合わせ固定
左:わざと少しズラし高さを調節

さらに、ケージ側に溝が付いていて、給水ボトルを固定できるようになっています。しかし、この溝もわざと固定せず少しズラすことで、給水ボトルの高さ調整を工夫しています。

大きすぎて使えない透明食器

フル活用している3つの付属品について紹介してきましたが、唯一全く使用していない付属品はブラスチック製の透明食器です。
使用していない理由としては、ジャンガリアンハムスターにとってこのサイズの餌皿(直径8.5cm・高さ4cm)は大きすぎるため、餌皿の中に入って食事せざるを得ません。実際使用するとどのようになるかご参考までに写真を取りました。

左の白い陶器は普段使用している餌皿。右は付属品の透明食器。透明食器は、お皿の中に入らないと食事ができませんでした

うちでは、100円ショップでケチャップ用に購入した小皿がちょうどよいサイズ(直径5cm・高さ2.5cm)だったので、それを使用しています。

このサイズであれば、よじ登る必要もありませんし、餌皿の中に入ってしまうという事もありません。さらに、1つを野菜用、1つをペレット(ハムスターフード)用とお皿を分けることで、ペレットが野菜の水分を吸う事もありません。

最近ペットショップに行ったら、うちが使用している小皿と同じぐらいの大きさで、しかも陶器で2つセットになっている餌皿をみつけました!今使っている小皿が割れてしまったら、色合いも可愛らしいですしこちらを購入しようかと思っています。

なお、ハムスターの飼育前に準備したい飼育用品については、下記の記事で詳しく紹介しています!

使用から5ヶ月で気になった点

購入した当初は隠れ家スペースによる高さの問題以外に、気になる点はありませんでした。しかし、使用から5ヶ月を過ぎ、高さ問題の他に2つほど気になる点があるので紹介させて頂きます。

隠れ家スペースを作ることによって生まれる高さが、やはり気になる

購入前から気になっていた、隠れ家スペースを作ることによって生まれる高さが、いまだに気になっています。

購入当初は、高さ対策として床材をたっぷり(約10cm)敷くことで段差をなくそうと思っていました。床材を入れ替えた直後は、その対策案で良いのですが、サクラが動き回ることで自然に少しずつ床材が動いたり、しばらくすると踏み潰され床材にボリュームがなくなり結局高さが出てきてしまう現状です。生じる高さは5cm以内なのでケガをするような高さではないのですが、高さが出てきたら床材を増やして段差を極力なくすなど気をつけています。

隠れ家スペースはなくなってしまいますが、このステージ部分は取外しができるので高さが気になるという方はステージを取外し使用することも可能です。うちでは、サクラが高齢になってきたら、ステージを取ってしまい巣箱を置くことを検討してもいいかと思っています。

サイレントホイールは水洗い厳禁!

ケージを使用し始めて早5ヶ月ですが、4ヶ月目の終わりくらいから、少しずつサイレントホイールの回り方に引っかかったような違和感がでてきました。それからはあっという間に、ハムスターの力では回らない状態になってしまったので、新しいサイレントホイールを買い直すことにしたのです。

その原因は、誤ったメンテナンス方法でした。

というのも、サイレントホイールは水洗いしてはいけない商品で、どうやら3週間に1度のケージ洗いが裏目に出てしまったようです。サイレントホイールは中心部に金具が入っており、水洗いするとその金具が錆びてしまって、回転が悪くなってしまうのだと、単品購入したサイレントホイール単品の箱に記載がありました。

買い直した時点で初めて水洗いしてはならないと知った私は、ルーミィにも同じ説明は書いてあったのか確認をしたところ、説明書にしっかり記載がありました。説明書はしっかり読まなくてはいけませんね。

左:サイレントホイール単品の箱に記載されていた注意書き
右:ルーミィの説明書に記載されていた注意書き

1箇所ヒビが入ってしまった

4つ角の1箇所にヒビが入ってしまいました

こちらもつい最近気づいた事なのですが、1箇所ヒビが入ってしまいました。素材がプラスチックなので、もろいのかもしれません。今の所、サクラがケガをしてしまうようなヒビではないので、そのまま使用していますが、これから気をつけて見ていなかければならない点となりました。

まとめ

今回は、ケージタイプ毎のメリット・デメリットの紹介。そして、うちが選んだケージ「ルーミィ」の紹介をしました。ルーミィは5ヶ月使ってみて気になる点もありますが、安全面やお世話のしやすさなどトータルの面から考えると、とても気に入ったケージです。

あなたも是非、ハムスターが安心できるそして安全に過ごせる点を心がけケージ選びしてくださいね!

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